河本理絵 Rie Kawamoto


わからないということは不安になる。

どうしようもなくて周りが見えなくなる。

確かなことは何か。忘れていることはないか。


周りをよく観る。


空気が遥か遠くまである

太陽は眩しく、暖かく、暑い

宇宙における自分の存在はとても小さい

アスファルトの下には土がある

体の中を血が巡っている(怪我をしたら血が出る)

いつかなくなる。



自分が正直だと思う形をあるべき場所に置く。

生まれた図像はどこでもないどこか。

どの場所も似ている。


わからないことやいずれなくなることは恐怖でもあり、希望でもある。

相反する2つの意識と「たまに、少し上で生きてる鳥を眺めて地面を歩く」ような心持ちで絵を描く。